ロイシン

 ロイシンの働き・効能

ロイシンは必須アミノ酸です。必須アミノ酸とは、体内で合成されず食品から摂取するアミノ酸のことです。

ロイシンの主な働きは、肝臓の機能を高めることで、1日の必要量としては、必須アミノ酸の中では最大です。そのためか、ロイシンは多くの食材に含まれていますから、よほど偏った食生活を送らない限り不足するという事態にはなりません。

又、筋肉を強化するのに効果がありますので、筋力トレーニングやスポーツなどをしている人には有効な成分といわれます。ちなみにサプリメントの成分にも含まれています。

 

ロイシン (leucine) はアミノ酸のひとつで、側鎖にイソブチル基を持つ。白色結晶となることから、ギリシャ語で『白い』を意味する “leuco” にちなみ命名された。英語式発音を音訳すると「リューシーン」となる。

タンパク質構成アミノ酸で、必須アミノ酸。疎水性アミノ酸、非極性側鎖アミノ酸で分枝鎖アミノ酸に分類される。ケト原性を持つ。

幼児では生長、成人では窒素平衡に必須である。タンパク質の生成・分解を調整することによって筋肉の維持に関与する。

引用元:Wikipedia – ロイシン

 

過剰摂取

ロイシンを過剰摂取すると、イソロイシンやバリン等とバランスを崩して、免疫機能の低下を引き起こすおそれがあるようです。

ちなみに、イソロイシンとは必須アミノ酸のひとつで、成長促進、血管拡張、肝機能の向上、筋力強化が期待できる物質です。

バリンとは、血液中の窒素バランスを調整するなどの働きがある必須アミノ酸です。

 

ロイシンを多く含む食材

ロイシンを多く含んでいる食品としては、鶏肉・豚レバー・牛レバー・脱脂粉乳・ナチュラルチーズ、等、多くの食品に含まれます。

尚、レバーには各種のビタミンも多く多く含まれていますので、美肌効果や骨を丈夫にする効果、貧血・糖尿病などの予防にも効果的です。

 

関連記事

アルギニン

 アルギニンの効果・効能

アルギニンには、免疫機能を機能を強化する成長ホルモンの合成し、体脂肪の代謝を促進します。
免疫機能が高まってくると、病気にかかりにくくなりますし、けがの治癒が早くなるという効果があります。

そして、成長ホルモンには、肉体や精神を強める働きがありますから、精力回復や栄養補助剤などとしてサプリメントに配合されています。

 

アルギニンの性質

アルギニンの性質は下記のようなものです。

荷電極性側鎖アミノ酸。塩基性アミノ酸の一種で、蛋白質を構成するアミノ酸としては最も塩基性が高い。非必須アミノ酸ではあるが、成長期には摂取が必要。糖原性を持つ。

尿素回路の中間体であり、投与によりアンモニアの生体内解毒を助ける。尿素回路内で、アルギナーゼ (EC 3.5.3.1) によりオルニチンと尿素に分解される。アルギナーゼの欠損により高アルギニン血症になる。

条件付必須アミノ酸の1つ。外傷・褥瘡・感染などの侵襲下においては、充分な補給が望ましいとされる。免疫反応の活性化、細胞増殖促進し、コラーゲン生成促進などにより、創傷や褥瘡の治癒を促す。

引用元:Wikipedia – アルギニン

高アルギニン血症とは、四肢麻痺を引き起こし、重篤な知的障害が見られる病気です。

 

条件付必須アミノ酸

アミノ酸には、「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」があるのは既に解説しました。

もういちど簡単に説明しますと、「必須アミノ酸」はタンパク質を形成している20種類のアミノ酸の内、体内で合成する事ができないアミノ酸をで、そのうちの8種類のアミノ酸のことです。

「非必須アミノ酸」は、人の体内で合成が可能なアミノ酸で、11種類あります。

では「条件付必須アミノ酸」ですが、これは、一定の条件下では、必須アミノ酸として置き換えてもいいものです。

たとえば、けがや病気になると、グルタミン酸は血液中に流れ出すのですが、その需要においつかないようなとき、非必須アミノ酸でありながら必須アミノ酸と呼ばれるものです。

アルギニンなこの「条件付必須アミノ酸」です。

 

アルギニンを摂取するときの注意

アルギニンのサプリメントは成長期のこどもに与えすぎた場合は、副作用として巨人症にかかる危険があるようです。

又、毎日5g以上摂取した場合は下痢、肝機能が低下したなどは1日50g前後を摂取すすと腎臓に異常をきたし生命の危険もあるようです。他にも、統合失調症やウイルスに感染している人も避けたほうが良いでしょう。

アルギニンのサプリメントは寝る前の空腹時に飲むと効果が高いとされています。

 

アルギニンを多く含む食品

アルギニンを多く含む食品としては、肉類・牛乳・レーズン・小麦麦芽・ごま・大豆・高野豆腐・干し湯葉などです。

これらの食品には、各種のミネラルやビタミンなども含まれますので、体の機能を調整したり、血管や粘膜、骨、皮膚などの健康を保つ効果も期待できます。

 

関連記事

グルタミン酸

 グルタミン酸の働き・効果・効能

グルタミン酸はタンパク質を構成する主要なアミノ酸(非必須アミノ酸)で、タンパク質全体の50%程度を占めていると言われます。

グルタミン酸は体に入ると脳のに支障をきたすアンモニアをグルタミンに変える働きがあります。
そして、尿の排出を促しアンモニアを速やかに排出します。

グルタミン酸は、脳の機能が活性され知能が高くなりますし、統合失調症や認知症の治療にも効果を発揮します。さらに、アルコール依存症を改善したり、潰瘍にも効果的です。疲労回復にも効果があります。

食品にも使用されますが、グルタミン酸ナトリウムとして主に調味料で使用されます。良く知られているものとしては、「味の素」があります。

グルタミン酸は、グルタミンを酸化水分解(酸を加えて物質を加水分解すること)することで作られます。尚、グルタミンは運動などにより消費された、アミノ酸の補給としてサプリメントにも利用されています。

又下記を見ると、グルタミン酸がたくさんつながった場合「ポリグルタミン酸」になるとありますが、このポリグルタミン酸は抗がん剤や外科手術の際の癒着防止剤などといった医療分野にも利用されている物質です。

 

タンパク質構成アミノ酸のひとつで、非必須アミノ酸。動物の体内では神経伝達物質としても機能しており、グルタミン酸受容体を介して神経伝達が行われる、興奮性の神経伝達物質である。グルタミン酸がたくさんつながると、納豆の粘性物質であるポリグルタミン酸になる.

引用元:Wikipedia – グルタミン酸

 

 うまみ成分の秘密

人間が食物の味を感じるときは、「苦味」「酸味」甘味」「塩味」という感覚があるのはご存知だと思います。さらに、「うまみ」という味覚も発見されています。

このうまみ成分となるのが、、イノシン酸、グアニル酸などといった核酸系うま味物質と、グルタミン酸なのです。既に紹介しましたが、グルタミン酸は味の素に含まれています。

こんぶやパルメザンチーズ、いわし、白菜、とまと、などにも多く含まれますので、特にコンブなんかは出汁としても使用されるのです。

尚、コンブには100g中約2,240mg以上のグルタミン酸が含まれ、煮干しにはイノシン酸が0,863mg、干しシイタケにはグアニル酸が0,152mgほど含まれています。

 

 グルタミン酸を摂取するときの注意

グルタミン酸が不足すると、疲れやすくなったりしますが、逆に過剰摂取した場合は脳細胞に障害を与えるという研究結果が出ています。

一度に大量のグルタミン酸を摂取した場合は、頭痛などの症状が現れたり、長期にわたり大量にとり続けると不眠症や神経症にもなると言われますから注意が必要です。

 

 グルタミン酸を含む食品

主に、コンブや緑茶、チーズ、小麦粉、に多く含まれます。他にも、鰹節、しらす干、干し湯葉、とまと、しいたけ、等、にも含まれます。

このように、グルタミン酸は野菜類や魚介類、海藻類など、多くのものにふくまれていますが、同時にこれらの食材には、各種のミネラルが豊富に含まれていますから、体の組織をつくるのに大切な役割を果たしています。

 

関連記事

新甘味料

 新甘味料の働き

新甘味料は砂糖のように吸収されませんし、また吸収されにくく低エネルギーです。
その結果として、血糖値を上げることもありませんから肥満の原因にもなることはありません。

血糖値を上げませんから糖尿病の人も安心して利用できると言うメリットがあります。又、虫歯の予防にも効果は大きいとされています。

中には、特定保健用食品(トクホ)に選ばれているものもあります。

 

新甘味料の代表的な種類

新甘味料は、下記のように糖質甘味料と非糖質甘味料に分類されます。

糖質甘味料

キシリトール

ほとんど吸収されませんし、吸収されたとしても代謝されず排出されます。
糖尿病予防や治療、腸内善玉菌を促す働きがあるため便秘解消・大腸がん予防、又食べても虫歯になることもありません。

ソルビトール、マルチトール

ソルビトールはブドウ糖、マルチトールは麦芽糖から作られ、菓子に多く使われます。
吸収されにくく、虫歯予防、肥満予防に効果を発揮します。

トレハロース

甘みは砂糖の約半分で、水を包み込みデンプンの変質を防ぎ、食品を長持ちさせる効果がありますから、冷凍食品などに添加されています。

パラチノース

庶糖からつくられ、消化吸収されますからエネルギーになります。
虫歯にならない砂糖として、砂糖のかわりに使用されます。

 

非糖質甘味料

ステビア

南米原産の植物から抽出される天然甘味料です。
甘さは砂糖の200~400倍あると言われますが、虫歯にはなりにくいですし肥満予防にも効果があります。そのため、清涼飲料水や菓子、ダイエット食品などに使用されます。

サッカリン

砂糖の400倍程度の甘みをもつ甘味料です。
一時期は発がん性を疑われたこともありましたが、その後の研究で健康に役立つ甘味料として認可されています。漬物やアイスクリームなどに使用されます。

ラカンカ

これは中国原産のウリ科の果実です。
エネルギーは無く、肥満や糖尿病の予防に役立ちます。

アスパルテーム

アスパラギン酸とフェルニルアラキンというアミノ酸が結合した人口甘味料です。
水溶液では砂糖の約150倍程度の甘みをもちますが、エネルギーはありませんので、肥満や糖尿病の治療や予防に効果を発揮します。

 

新甘味料を多く含む食品

清涼飲料水・菓子・漬物・缶詰・・・など

 

関連記事

麦芽糖

麦芽糖の特徴

麦芽糖はマルトースといいます。

麦芽糖はブドウ糖(グルコース)が2つ結合したもので、二糖類に分類されます。

麦芽糖は水あめや麦芽に多く含まれている成分で、甘みがやや少なくあっさりしていて、菓子つくりや、佃煮などの料理に使用するとつやが出るのが特徴です。でんぷんが分解したときにも生じます。

麦芽糖は麦芽を発酵させた「モルト」に多く含まれます。そのためビールの原料にはかかすことはできません。

 

マルトース(maltose)、もしくは麦芽糖(ばくがとう)とは、α-グルコース2分子がα1-4グリコシド結合した還元性二糖。デンプンの直鎖部分に相当する。化学式はC12H22O11である。水飴の主成分となっている。名称の由来は、オオムギを発芽させ、湯を加えることによってデンプンが糖化されたもの(モルト、Malt)に多く含まれることから。

このとき機能する酵素は60℃でもっとも活性が高くなるので、微生物が繁殖せず糖化だけが起こる。すなわち腐敗を起こさずモルトのみを得ることができる。

デンプンやグリコーゲンなどから、β-アミラーゼ(唾液に含まれる消化酵素、EC 3.2.1.2)の作用により分解され生成する。 αグルコシダーゼ (EC 3.2.1.20)、あるいは酸によりグルコースに分解される。
引用元:Wikipedia- マルトース 

 

 

麦芽糖の効能

赤ちゃんの便秘薬などには、麦芽糖が含まれています。

麦芽糖の発酵作用が腸の運動を活発にしするようで、便秘解消の効果が期待できます。

又、麦芽糖(マルトース)に水素を化合させ、糖アルコールにしたものである「還元麦芽糖」は、低カロリーであるためショ糖の代わりに、多種類の無糖・低カロリーの糖尿病・肥満病の人用の食品などに応用できます。

 

麦芽糖を多く含む食材

麦芽糖を多く含んでいる食材としては、麦芽・はちみつ・水あめ・赤飯・精白米ごはん・ゆでそば・ゆでスパゲティ・ゆで中華メン・・・などです。

 

 関連記事

果糖

果糖の特徴

果糖はフルクトースといいます。

ぶどう・りんご・さくらんぼ・なし・・・などといった果汁やはちみつに多く含まれ、スクロース(ショ糖)やインスリンといった多糖類の成分になります。果糖とブドウ糖が結合したものが庶糖で、砂糖の主成分です。

果糖は、ブドウ糖の約2倍強の甘みがあり、糖類の中でもっとも甘みが強くしかもあっさりしているのが特徴で、吸収後肝臓でグルコースに変換されます。

果物を冷やして食べたほうが甘みを強く感じるのは、この果糖特有の成分、分子構造が影響しているのだと言われます。

 

果糖の働き

果糖は消化吸収が早いのが特徴です。それゆえ、急なエネルギー補給に効果を発揮します。

そして、運動している最中は脂肪を効率よく燃焼してグリコーゲンの消費を抑制しますから、スタミナを持続させる効果が大きいのでエネルギー補給に向いています。

 

果糖と肥満の関係

果実や砂糖などに多く含まれる果糖は、体内で脂肪に変換されやすいという性質を持っています。

果糖は、肝臓にあるフルクトキナーぜという酵素により分解され、最終的にはエネルギーとなります。しかし、一部は脂肪酸や中性脂肪の合成に利用されます。

そのため、糖質をとりたいならブドウ糖だけを含む穀類やイモ類のほうが太りにくいということになり、ダイエットにも有効です。

 

糖尿病に注意

普段口にしている炭酸飲料や清涼飲料水、などのソフトドリンクにも果糖は含まれています。

成分表には、「異性化液糖」や「果糖、ブドウ糖液」などと表示してあります。これらは人口甘味料ですが、このうちの異性化液糖とは・・・

「『異性化液糖』のことを英語ではcorn syrup(コーン シロップ)と言います。これはトウモロコシのデンプンを酵素を使って構成単位糖のブドウ糖(グルコース)に変え、更にブドウ糖を別の酵素で果糖(フルクトース)に変えるという手続きで作ったシロップだからです。通常、ブドウ糖と果糖が約半分づつの、『砂糖』と同じような甘味の、しかも安価な甘味料になります。これは日本生れの技術です。」・・・・・・・

引用元:All About

果糖は甘味も強く、体への吸収も遅いので血糖値がそれほど上がらないのですが、上記の記事の続きを見ると、果物から摂取する程度なら問題はないのですが、ソフトドリンクの異性化液糖で果糖をとりすぎると、高脂肪食を続けた状態になり、その結果「糖尿病」になるリスクが増えるようです。

 

関連記事

オリゴ糖

 オリゴ糖の働き

オリゴ糖のオリゴは「少し」という意未です。オリゴ糖は、ブドウ糖や果糖などの単糖がいくつか結合したものです。
中には、消化吸収されるものもありますが、人間の消化酵素では分解できない「難消化性オリゴ糖」というものもあります。

この分解されないオリゴ糖「難消化性オリゴ糖」は、大腸でビフィズス菌などの腸内善玉菌の栄養素となり善玉菌を増やすプロバイオティクスとしての機能があり、便秘予防や改善に働き、お腹の調子を整える「特定保健用食品」として認められています。発ガン物質などを生成する悪玉菌を抑制し腸内を健康に保つ効果も期待されます。

そして、腸内細菌により、オリゴ糖からビタミンK・B1・B2・B6・B12・ビオチン・葉酸などが合成されますので、体内のビタミン補給には重要な働きをしていることになります。

難消化性オリゴ糖は、単糖に消化されませんので血糖は増加しません。そのため、血糖値を上げにくい甘味料として利用されています。虫歯の予防にも効果を発揮しているようです。

ただ、オリゴ糖は水分を吸収する力が強いので、摂りすぎは下痢になることがあります。

 

オリゴ糖の種類

フラクトオリゴ糖

スクロース(庶糖)にフルクトース(果糖)が1~3個結合した難消化性オリゴ糖で、甘さは砂糖の30~60%程度です。自然な甘味で、有効なエネルギーは2㌔カロリー/gです。

腸内有用菌を増加させ、便秘解消、虫歯予防、血糖値抑制、高脂血症の改善などに効果を発揮します。

玉ねぎやバナナなどに多く含まれています。

 

イソマルトオリゴ糖

みそやしょうゆ、酒などに含まれるオリゴ糖(一部が消化性オリゴ糖)で、熱や酸に強く、防腐作用があるため保存食に適しています。甘味は砂糖の30~55%程度で、甘味にコクがあります。有効エネルギー量は薬㌔カロリー/gです。

腸内の有効菌を増やし便秘解消、免疫力増強、虫歯予防などに効果を発揮します。

 

ガラクトオリゴ糖

主な成分は乳糖です。ラクトース(乳糖)にガラクトース(脳糖)が結合した難消化性オリゴ糖で、甘味は砂糖の20~25%程度、有効エネルギーは約2㌔カロリー/gです。

母乳に含まれ、乳児が始めて体内に取り入れる天然のオリゴ糖。
働きとしては、便秘解消、虫歯予防、カルシウムの吸収促進などです。

 

大豆オリゴ糖

大豆に含まれるオリゴ糖類に総称。消化性と難消化性に分類されます。

難消化性には、3種類のラフィノースと4種類のスタキオースがあります。甘味は砂糖の70~75%程度で、有効エネルギーは3㌔カロリー/gです。

腸内環境の改善、虫歯予防、免疫力向上、動脈硬化の予防などに有効です。

 

マルトオリゴ糖

グルコース(ブドウ糖)が2~7分子直鎖状に結合したオリゴ糖。小腸で消化吸収され、エネルギーとなる消化性のオリゴ糖で血糖値を上昇させます。

でんぷんを酵素で分解して作られ、甘味は砂糖の30%程度のわりには、砂糖に似た甘味があるのが特徴です。そのためか、甘味料や料理の添加剤として利用されています。

 

パラチロース

はちみつやさとうきびに多く含まれます。スクロースに転移酵素を作用させて結合の仕方を変えた二糖類の一種。

甘味は砂糖の約30%で砂糖に近い甘さがあります。有効なエネルギーは4㌔カロリー/gです。

血糖値を急上昇させないので、糖尿病患者用の甘味料として使用されるほか、虫歯予防の甘味料としても広く使われています。

トレハロース

グルコースが2分子結合した二糖類でマルトースとは違う結合をしています。甘味は砂糖の45%程度で、上品な甘味が特徴です。

虫歯予防効果があり、熱や酸に強く保湿性が高く、たんぱく質やでんぷんを安定に保ちます。

食品の品質保持、医薬品や化粧品などの変質防止に広く利用されています。

 

ビートオリゴ糖

ガラクトース、グルコース、フルクトースが結合した三糖類。さとうきびや大豆などに多く含まれます。

ビヒィズス菌や乳酸菌を増殖させ腸内環境を整え、便秘の解消に効果を発揮します。

 

キシロオリゴ糖

竹の子に少しだけ含まれる成分で、大便の水分を理想的な量にととのえる効果があります。

 

関連記事

乳糖

 乳糖の特徴

乳糖はラクトースと呼ばれます。

乳糖とは、ブドウ糖とガラクトースが結合した二糖類です。

ガラクトース(英: Galactose)は、脳糖(英: brain sugar)とも呼ばれるアルドヘキソースである。乳製品や甜菜、ガム、および粘液で見出される他、ヒトの体内でも合成され各組織で糖脂質や糖タンパク質の一部を形成する。 エネルギーとなる食物で、栄養性の甘味料であると考えられる。 グルコースほど甘くなく、またそれほど水に可溶性でもない。名前の由来はギリシャ語で乳を意味する (Gala) からきている。

引用元:Wikipedia – ガラクトース

二糖類とは、糖類の最小構成単位である単糖2分子が脱水縮合し、グリコシド結合を形成して1分子となった糖のことです。

乳糖は、甘みが少ないのが特徴で、牛乳や母乳に含まれていますので赤ちゃんにとっては重要な栄養素です。

ちなみに、母乳には5~7%、牛乳には約4%含まれています。

乳糖が含まれる牛乳などを飲んだ場合下痢することもありますが、これは成長するにつれ乳糖を分解するラクターゼという成分の働きが衰えるため消化不良となり下痢をするようです。

 

乳糖の働きと多く含む食品

乳糖を多く含んでいる食品としては、牛乳、ヨーグルト、チーズ、アイスクリーム、乳飲料、乳酸菌飲料、などです。

乳糖は、腸で乳酸菌の栄養源になって乳酸菌を増やす働きをします。
この乳酸菌は、腸の健康を保つ働きがあり、生活習慣病などの予防に効果があります。

 

少糖類の種類

少糖類は、単糖が2~10分子結合したものです。

結合する単糖の数により、二糖類・三糖類・四糖類・五糖類・・・と分けられています。

栄養として重要な役割をしている少糖類は、単糖が2つ以上結合した二糖類が、麦芽糖(マルトース)、ショ糖(スクロース)、乳糖(ラクトース)なのです。

二糖類は消化され、単糖に分解され体内に吸収されます。

なお、単糖が3つ以上結合した少糖類は、人間の消化酵素では消化されないものが圧倒的に多く、これを「難消化性オリゴ糖」といいます。

 

関連記事

庶糖

 庶糖の働き

庶糖(ショ糖)はスクロースと呼ばれます。ちなみに、ブドウ糖はグルコースと呼ばれます。

蔗糖はブドウ糖と果糖が結合した二糖類です。(果糖とは果物に多く含まれる糖質)

二糖(にとう、disaccharide)とは、糖類の最小構成単位である単糖2分子が脱水縮合し、グリコシド結合を形成して1分子となった糖のことである[1]。砂糖の主成分であるスクロースは二糖の一種である。

二糖は炭水化物のグループの一つで、少糖ともいわれるオリゴ糖 (oligosaccharide) の一種ともされる。

引用元:Wikipedia – 二糖

庶糖は甘味料として使われます。特に砂糖の主成分で、さとうきびの茎やてんさい(甜菜)の根に多く含まれます。

庶糖は小腸でブドウ糖と果糖に分解されて吸収されます。そして、分解されたブドウ糖、果糖はそれぞれがエネルギー源として活躍します

ただ、エネルギーの源としての役目はでんぷんと変わりありませんが、こちらのほうが代謝が早いため、摂りすぎた場合は肥満になってしまいます。甘いものばかり好んで食べているような人に太っている人が多いのはそのためです。

 

 

砂糖のとりすぎ

いうまでもないですが甘いもの摂りすぎは虫歯になってしまいます。

虫歯菌は、「ストレプルトコッカスミュータンス」という物質です。

これは、砂糖から不溶性グルカン(バイオフィルムと呼ばれる、ストレプトコッカス・ミュータンスが分泌するグルコシルトランスフェラーゼ(GTF)という酵素によりショ糖が分解されて作られる)を作り出し、歯の表面に歯垢を付着させます。

歯垢で繁殖した虫歯菌が酸を分泌して、歯のエナメル質を溶かすことで虫歯になります。

難消化性オリゴ糖や糖アルコールは虫歯菌のエサにはなりませんから、歯垢は形成されません。

糖アルコールとは、糖質甘味料に分類され代表的なものでは「キシリトール」があります。他には、りんごや梨に含まれる、「ソルビトール」、コンブに含まれる「マンニトール」等があります。

そのため、これらの糖類は虫歯の原因にはなかなかなりにくく、特定保健用食品として認可されているものもあります。

 

難消化性オリゴ糖とは

単糖や糖アルコールが複数結合した少糖類に分類されます。

胃や小腸では消化されずに大腸まで届くオリゴ糖です。甘味がありますから砂糖の代用にはなりますが、エネルギーにはあまりなりません。

そして、ビフィズス菌乳酸菌などの腸内有用細菌を増やし整腸作用をもたらす特徴があります。

 

関連記事

ブドウ糖

 ブドウ糖の働き

これは、ブドウに多く含まれていることが名称の由来です。

ブドウ糖は単糖類(1個の糖からなるもの)で自然界に最も多く存在する糖です。ブドウ糖が結合していくと、多糖類(単糖が多数結合した高分子化合物)のデンプンになります。

糖質は、結合数により分類され体内で働きが異なります。

ブドウ糖は果実に多く含まれ、栄養学上最も重要な糖質です。

体内に取り込まれた糖質は、最終的には全てブドウ糖に転換されて、生命を維持するエネルギー源として活用されます。ブドウ糖は血液中にも血糖として、0,1%程含まれています。
血糖値はいつも一定に保たれているのが普通です。ブドウ糖が不足してくると、肝臓グルコーゲンがブドウ糖になり血液中に放出されますが、さらに不足した場合は、糖新生といいアミノ酸や乳酸などの栄養素からブドウ糖が合成されていきます

 

ブドウ糖と糖尿病の関係

糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が増えすぎた状態が慢性的に続くことで起こる病気です。

日本では約1070万人がかかっているといわれ、糖尿病人口は世界6位です。なんと、この数字は成人人口の約11%にもおよびます。

年齢別に見ると、40・50歳代では約355万人、60・70歳代では約650万人と加齢とともに増えています。

ただこれは、日本だけに多いということではなく、中国やインド、アメリカ、バングラデシュ、ブラジル、メキシコ、等、先進国や途上国でも増加しています。・・・いわば世界中で増えているということになります。

 

糖尿病になると、血糖値を下げる等の効果を持つインスリンが不足してしまいます。

インスリンは、他にも血液中のブドウ糖を細胞に送み、活動エネルギーに変えたり、脂肪やグリコーゲンに変えて、エネルギーとしてたくわえる働きもあります。そのため、インスリンが不足すると活動エネルギーが足りなくなっていまいます。

その結果、血糖値が上がり、尿に糖が出るだけでなく、神経や血管がおかされ、さまざまな障害が現れます。こうした症状を合併症がでてしまいます。

 

合併症

糖尿病の合併症には、「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病性神経障害」「心筋梗塞・脳梗塞」「糖尿病性足障害」「閉塞性動脈硬化症」などがあります。

簡単に説明すると、「糖尿病網膜症」は目の網膜に異常が起こるもので、視力低下や最悪は失明に至ることもあります。「糖尿病腎症」は、腎臓の細い血管が障害されて、腎機能の低下を起こし、腎不全にまでなると人工透析が必要です。
「糖尿病性神経障害」は、知覚神経や自律神経が傷害され、手足のまひや、排泄障害、消化器症状、などになります。

「心筋梗塞・脳梗塞」は、動脈硬化が進み心臓や脳の血管がつまったり、狭くなったりするもので、、酸素や栄養がいかなくなって心臓や脳の細胞が死んでしまいます。

「糖尿病性足病変」は、血液の循環も悪くなり、足に潰瘍ができたり壊疽になったりするものです。

「閉塞性動脈硬化症」は、動脈硬化がもとで足の血管がつまったり、狭くなったりして血行が悪くなる病気です。

 

ぶどう糖を燃焼する食品

ぶどう糖に変換される糖質が多く含まれるものは炭水化物です。

例えば、ごはんやパン、麺類、イモ類、ケーキやせんべいなどのお菓子です。他にも、果物や豆腐、蜂蜜にも多く含まれます。

細胞内に取り込まれたぶどう糖を燃焼させるには、ビタミンB群とミネラルを摂取するようにします。特にビタミンB1は体内で糖質がエネルギーに変わるとき必要な補酵素として重要な働きをしています。

ビタミンB1を多く含む食品としては、豚肉(ひれ・もも・ロース)そば、玄米、うなぎの蒲焼などです。

ビタミンB1はにんくにの香り成分であるアリシンとともに摂取すると利用効率が高まります。

なお、ミネラルは野菜や海藻類などを始めとして多くの食品に様々なものが含まれていますから、バランスよく摂取しましょう。

 

関連記事